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BOTTEGA VENETA|ボッテガ・ヴェネタ|コレクション・ビデオ|2008春夏
2007年09月29日
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STYLE.COMで公開されているコレクション紹介ビデオの中で『SPRING2008』のコンテンツがかなり充実してきました。このエントリーではその中でBOTTEGA VENETAのミラノ・コレクションを取り上げます。 ↓15~30秒程のCFの後に本編が始まります。 |
| VIDEO | CAST | |
|---|---|---|
コレクションの見どころ
- ドレスに施されたプリーツ
- 元水着デザイナーだっただけにトーマス・マイヤーは体のラインを美しく見せるシワの表現方法を熟知しています。
- ブロンド色と自然に馴染むカラーリング
- アイラインにはプラチナゴールドが用いられているにもかかわらず、全体にベージュ、グレー、ライトブラウンが使われているためそれが控え目に映ります。上品に映えるよう図られていますね。エルメス出身のデザイナーだけにグレース・ケリーをイメージしたのかもしれません。
- ボディをアコーディオン状に仕立てた編み込みバッグ
- これは写真でお見せしたいところなのですが著作権絡みで断念(プリントはOKなのですが)。是非ともこちらのdetail shotsというタブをクリックしてそのデザインの素晴らしさを堪能していただきたいです(6ページ目に登場)。他にイントレチャートを単独の模様にデザインしたバッグも登場します。
- 靴底の周囲にイントレチャート(編み込み)された革が張り巡らされているサンダル
- これもこちらのdetail shotsというタブをクリックして見ていただきたいです。2、3、4ページに登場、画像クリックで拡大してご覧になれます。その美しさに溜め息出ること、必至です。
ボッテガ・ヴェネタとトーマス・マイヤー
PRELUDE
ボッテガ・ヴェネタは1966年にイタリアのモルテド夫妻によって設立されました。その名の由来が『ベネトの工房(イタリアのベネト州)』と言うだけあって、ベネト地方に根付いた伝統工芸を活かして皮革製品を世に送り出したのが、そもそもの始まりです。名前と言えば、最近俄かに注目を浴び始めた『コルト・モルテド』。そう、彼らの息子であるコルト・モルテドは立ち上げたブランドです。
PROLOGUE
その後、ボッテガは90年代に入るまでに富裕層(セレブ)にちやほやされるほどのブランドに成長しました。しかし、更にボッテガというロゴマニアを増やそうとしたのが裏目に出て、本来伝統工芸に根付いたブランドであるという焦点が不鮮明になってしまいます。若年層をも視野に入れようとGiles Deacon、Katie Grand、Stuart Veversといったロンドンのアンダーグラウンドファッションに通じたクリエイターたちを招いたのですが、この方たちが結構なチャレンジャー(アバンギャルド)。もちろん今もご活躍中ですが、「普通には着れないみせびらかし用」のブランドと成り果ててしまったのです。
CHANGE ― installation of stickler ―
そんなボッテガを見ていられないと立ち上がった(注:これは私の推測)のがファッション業界の大御所グッチ・グループ(と言っても、その背後にはもっと大物の仏流通会社PPRが立ち開かっています)です。2001年にボッテガの株式のうち3分の2以上を取得し、そこにオーストリア人(ドイツ出身)の頑固者デザイナー(エルメス経由)、トーマス・マイヤーをインストールします。
現ボッテガの繁栄は、このトーマス・マイヤーという職人気質なデザイナーによってもたらされたもの、と言っても過言ではありません。彼は単にデザインだけにとどまらず、ボッテガ・ブランドの精神そのものに新たな息吹を吹き込みました。それは彼がロゴを極端に嫌うところによく現れています。ロゴがあると「痒いから」という冗談めいた理由の後に続くのは、「(ロゴを見るために)衣服の中を覗く連中にいつもいらいらさせられるから」。
彼は単にボッテガの製品からロゴを取り除くにとどまらず、会社の中のあらゆるところ(例えば製造ライン設備からも)にあるロゴというロゴを取り除いたと言われています。「大切なのは着ている人のアイデンティティ。それを損なうようなデザインはなされるべきではありません。物を作る会社はそれが作られている方法で製品を認識されるべきです」。
もちろん、こうした彼の哲学はロゴに対する嫌悪感だけにとどまりません。「内側は外側と同等に重要である」。コレクション・ビデオからは外側からだけしか窺うことができませんが、クローズアップされているプリーツは、裏側にもこだわってデザインされているようです(衣服の裏側を覗く人たちへのアンチテーゼでしょうか?)。
EPILOGUE
ボッテガの2006年の売上収入は約400億円超。2001年からの推移は定かでないのですが、この5年間で同じグッチ・グループに属するイブ・サン・ローランの売上収入を超えてしまいました。とりわけパリや東京表参道にショップを構えたり、宝飾品のフィールドにも顔を出し始めたりした2006年の伸びは、かなり大きいと思われます。アジア市場での売上げ比率が50%(日本だけでは30%)と非常に高いのも特徴的ですね。「匠」の要素が濃いボッテガのデザインがアジアにフィットしたのは単なる偶然とは言えず、トーマス・マイヤーの精神が浸透している限り今後もこの地域で伸び続けると予想されます。因みに年間生産を200個に限定されているイントレチャート(編み込み)のバッグ『カバ(仕事袋)』は二人の職人が70本の革紐を使って二日がかりで作られるそうです。
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